良い「ひらき直り」が生む、プラスの要素
これは【斎藤一人さん】の言葉です。
がんと向き合うにあたっては、良い意味での「ひらき直り」が必要だと私は思います。
今にして思い返してみると、闘病中の私自身も、知らない間に「ひらき直り」が生じていたと思います。
※ 私の場合、「生きること・死ぬこと」への興味が自然と消えていた、という表現が正しいように思います。
ここでは「ひらき直りが生むプラスの要素」として、私が思うことを列挙してみたいと思います。
1、不安・ストレスを溜めない
先日の記事にも書きましたが、「末期がん」を確実に治す方法は、残念ながら現代にはありません。
このことが受け入れられないと、大きな「不安・ストレス」が襲ってきます。
この「不安・ストレス」に打ち勝つことこそ、「ひらき直り」の意義と言っても過言ではありません。
2、冷静な判断をする為に
人間はどんな状態でも「不安・ストレス」を抱えたままだと、冷静な判断ができません。
【がんの情報】を調べる場合でも「何かを判断する場合」でも、大切なのは「冷静さ」です。
・【抗がん剤】を、どこまで続けるべきか
・【代替え療法】は、何を行うべきか
例えば「上記事項」には正解がありませんが、正解がないからこそ自分で判断しなければなりません。
〜考え方の例として〜
・【抗がん剤】を、どこまで続けるべきか
最初から「止める」という選択をするのではなく、まずは「休薬」から検討します。
「休薬」を実践するかどうか、実践後に再開するかどうかなど、お医者さんと相談しながら決めても良いと思います。
・【代替え療法】は、何を行うべきか
最初に考えるべきは「メリット」よりも「リスク」です。
「がんに罹患している状態」であれば、「リスク」が命取りになる可能性すらあるからです。
「全ての方法・判断」に対して、最初に「リスク」から確認する癖を付けた方が良い筈です(実際に私が実践した方法です)。
私ならこのような考えますが、このように考える為には「冷静さ」が必要だと思います。
3、病気以外のことに、気持ちが向くようになる
これも私の経験から言えることですが、「ひらき直り」の境地に辿り着くと「病気のこと」を忘れて、それ以外のことを考えて生活するようになります。
「それ以外のこと」とは、「やりたいと思っていること・大切な人との時間」などです。
どんな病気でも「病気のこと」は出来るだけ忘れた方が良いと思っていますが、現実を受け入れた上での「ひらき直り」であれば、自分のすべきことは「病気を意識しながら生活すること」ではないと、考えられるようになると思います。
このような境地に立った方が「時間の使い方」が有意義になるだけでなく、「心の健康」に繋がり、身体にとっても良い影響がある筈です。
4、諦めない為に必要なもの
【一人さん】の言うように、「ひらき直り」は「諦めること」と同じ意味ではありません。
むしろ「諦めない為に必要なもの」だと思います。
・「不安・ストレス」に打ち勝つ
・「冷静な判断」が出来るように
・「病気のこと」を忘れて生活する
これらのことは全て繋がっています。
最終的には「心の健康」となり、身体にも良い影響を与えるように思います。
最初にも言いましたが、「がんを確実に治す方法」は存在しません。
「少しでも可能性を上げる為には、何を行って何を止めるべきか?」
その都度その都度、自分自身で決定していかなければなりません。
だからこそ、良い意味での「ひらき直り」が、何よりも先に必要なことだと思います。