【代替え療法】は、詐欺医療なのか?
【代替え療法】には、驚くほど「高額なもの」が存在します。
あまりに高額なため賛否が分かれたりしますが、今回は「詐欺医療なのか?」ということについて、私が思うことを書きたいと思います。
■ 治せなければ「詐欺」なのか?
重要なポイントは「治せない方法は、すべて詐欺扱いになるのか?」ということだと思います。
【代替え療法】を模索する人は、【通常医療】だけでは「助かる見込みが少ない」と言われた人が多いと思うのですが、「治したい」と思う気持ちはあって当然です。
しかし、【通常医療】で治せないものに対して、「治せない方法はすべて詐欺扱いにする」という考え方は本当に正しいのでしょうか?
■ 「延命・QOL改善」は、効果にならないのだろうか?
【通常医療】を含めた「全ての方法」に言えると思いますが、「治す」ということだけが「効果」を示すものではありません。
切除が難しい【末期がん】においては、【通常医療】ですら「延命」にしかならないケースが殆どなのが現状ですので、そのように考えてしまうと【通常医療】ですら「詐欺医療」ということになってしまいます。
・「絶対に治す方法」は存在しない
・【ナノナイフ、重粒子線治療】ですら「延命効果」に留まっている
前日の記事に書いたことですが、これも現状です。
私は「延命効果」や「QOLが改善」も立派な効果だと思うので、この辺りについても評価していくべきだと思います。
「延命効果」や「QOLが改善」であっても、病に何らかの好影響があったことが思慮されます。
そのことを考慮せずに「治らなかったのなら意味ないね」と闇に葬ってしまったら、その後の発展につながっていかないとも思います。
■「延命効果・QOL改善」は、なぜ評価にならないのか?
「延命効果」や「QOL改善」などは、【通常医療】だと評価されることが多いのに対して、【代替え療法】ではあまり評価の対象になっていないように思います。
【代替え療法】であっても「治すこと」以外のことについても、キチンと評価をしていくべきだと私は思いますが。
そういう風潮にならないのは、恐らく「高額」だからだと思います。
高額な【代替え療法】は「300〜400万円」というのが相場です。
「このような金額を支払うのであれば、治らなければ意味がない」と思ってしまうのは、心理的に仕方がないようにも思います。
この「金銭的な問題」については、今後一番に取り組むべき課題なのかもしれません。
■ 私たちができることについて
上記の「金銭的な問題」は、今すぐに解決できる問題ではありません。
もし【通常医療】では治る見込みが少ない状況になってしまい、【代替え療法】を検討するとしたら、私たちにできることはあるのでしょうか?
私はこのように思います。
・しっかり効果を調べること
まずは【代替え療法】を受けたいかどうかです。
「私には1ミリも必要のない方法だ」と思うのなら考える必要はありませんが、もし「検討してみたい」と考えるのであれば、まずはしっかり「効果」を知るべきです。
勿論、「効果」というのは「治るかどうか」だけではなく、「延命効果・QOL改善」なども含めた【奏効率】のことです。
これをしっかり把握した上で「自分にとって有効な方法であるかどうか」を、ご自身で考えることが大切です。
・事前にできることとして
病気にかかる前限定の対策になりますが、【がん保険】に「先進医療特約」を付けることではないでしょうか。
月々の保険料は上がりますが、これを付けることで「多くの選択肢」ができます。
健康な状態である内から【代替え療法】について学んでおき、もし罹患した場合に「これなら受けたい」という方法を想定した上で、「先進医療特約」を付けることが最も良いと思います。
今回も【代替え療法】について書きましたが、「少しでも可能性を上げる方法」は、柔軟にかつ慎重に模索しなければなりません。
その為には「治る治らない」だけではなく、もっと複合的な目線で見ていく必要があるように思います。
このような内容が「ご自身に合う方法」を見つけるために、お役に立てば幸いです。