「その癌、どういう経緯で見つかったの?」 一番よくもらう質問
「その癌、どうやって見つかったの?」
僕が一番受ける質問です。
この質問をする人の「心理的背景」には、恐らくこういうものがあるのだと思います。
・自分がなった場合、「自覚症状」が出てからでも大丈夫かな?
・毎年「定期検診」受けているから大丈夫だよな?
今回は、この質問の回答をします。
■どういう経緯で見つかったのか?
会社の【健康診断】がキッカケでした。
【健康診断】で「便潜血」が見つかって、その後【再検診】を受けに行ったのです。
そこで、【エコー】の検査を受けたのですが。大腸の【S状直腸】に、大きな腫瘍らしきものがあり、肝臓にも大きな影が見つかったのです。
後日大きな病院にて、【MRI】と【CT(造影剤 使用)】の検査を受け、その日に医師から「ステージ4の大腸癌です」と、言われました。
■「自覚症状」はなかったのか?
ほとんどありませんでした。
強いて言えば、「ちょっと便秘気味かな?」くらいです。
みんなここを聞きたがってくるのですが。
「自覚症状はなく、大概の人は、見つかる時がステージ3以上」です。
僕と【同じ年齢・同じ大腸癌で、亡くなってしまった知人の奥さん】がいましたが、彼女も自覚症状がほとんどない状態で見つかったそうです。
■「癌検診」を受けていれば安心?
残念ながら、「殆ど安心とは言えない」というのが僕の見解です。
仮に毎年【癌検診】を行っていても、早期発見はかなり難しいと思います。
と言うのも、すでに「癌と診断されている人」を検査する場合は、「ある程度ここを調べれば良い」と、検討がついている状態です。
ところが、これが「癌ではない健康な人の場合」だと。
健康なので、当然「どの臓器が疑わしいかわからない状態」です。
検査結果というのは、【病理検査 専門医】という専門のお医者さんがいて、その人たちでしか判断できないのですが。
大きな検査というのは 【大学病院】などの大きな病院にしか設備がありませんので、この専門医さんたちは【大学病院などの勤務医】になります。
つまり、とても忙しいです。
全ての人の検査結果を、満遍なく調べていくなんてことは、かなり困難だと言えます。
まして【早期発見】というのは、癌細胞はまだ小さく、非常に発見が難しい訳です。
この2点を考慮しても、【早期発見】は非常に難しいものと考えておいた方が良いのです。
■やっぱり、予防医療が大切
この質問を僕にしてくる人というのは、恐らくこんな風に考えたいのだと思います。
「自覚症状が出てから考えても大丈夫でしょ?」
「毎年、検診を受けていれば大丈夫でしょ?」
しかし、現実はそうはいきません。
「毎年検査をする」なんてのは当たり前として、その上で【予防医療】を実践することが大切です。
【予防医療】については、「他の記事」や「YouTubeの動画」などでもお伝えしていまので、そちらをご覧いただくと、良いと思っています。
病気は、何一つ良いことがありません。
どうか、皆さんも気をつけてお過ごしください。